初級者専用英語学習レポート

小中学生&英語学習初心者のための英語学習法

辞書をどう使う?

 以前、学習塾の経営者や講師の皆さんが、とあるBBSで「生徒に辞書を使わせる」ということの是非について熱っぽく論じていらっしゃいました。

 しかし、読んでいて「これじゃだめだよな~」と感じたんです。

 何を偉そうに!って言わないでくださいね。(^^;

 何が「だめ」って感じたかと言えば、「何のために辞書を引かせるのか」ということを、教える方が明確に意識できていないんです。

 その論議の中では「辞書を引かせることは英語の学習を深め、広げる意味がある」という主張が多かったんですね。でも、それって本当ですか?って、思わずツッコミを入れたくなりました。生徒たちに対して、本当に「辞書を引くことで、英語学習に広がりや深まりを感じたか」って確認したことがあるんですかね?

 辞書を引くのは非常に時間がかかります。時間がかかる上に、いろいろ意味が書いてあって、英語初学者にはどれが文脈に合うのか分からないことがほとんどです。学生さんなら、適当にそれっぽい意味を拾って書き写して終わるでしょう。そこから、その単語の用例について広がりを感じたり、深まりを感じたりする生徒は非常に優秀な生徒だけです。

 そして、広がりを感じたとしても、そこから本当に英単語の意味するニュアンスを感じ取れる生徒は、せいぜい100人に1人です。所詮、日本語訳というのは「仮」のものでしかありません。辞書に書かれている訳を見ても、単語の本質は伝わりません。(このことは、前に紹介した「TOEICで920点を取った医師の英語勉強法」にも詳細に書いてありますよ。^^)

 ということは、辞書を引くという作業は、その労力の割にはメリットは少ないんですね。ほとんど自己満足。少なくとも、辞書を引くことに喜びを感じたり、辞書の早引きコンテストの入賞を目指しているような(そんなコンテストないですが…)人以外は、辞書を引いて、適当な和訳を拾う時間があったら、その間に例文を1つでも暗唱した方が絶対にメリットが大きいんです。

 前にも書きましたが、英語の学習をするときには「何の勉強をしているのか」という意識のフォーカスが非常に重要です。もしあなたが、スラスラと英語が話せる、読める、書けるというのでなければ辞書を引くべきではありません。そして、もしあなたがそのレベルに到達したのであれば、「TOEICで920点を取った医師の英語勉強法」で強く進められているように英英辞典を引いて、英語の文化の中での本当の意味を知るべきでしょう。あるいは、英英辞典を引くのではなく、あちらの小説などを読みながら言葉のニュアンスをたくさん吸収するように心がけるべきでしょう。

 塾の先生に限らず、学校の英語の先生たちは、未だに明治時代の英語教授法を引きずっているところがあります。これだけ英語学習法、指導法が発達しているのに、そういうところに目もくれないことが多いですね。

 もしあなたが辞書を引くことにエネルギーを浪費していらっしゃるようなら、是非ともその悪しき習慣を捨てて、「今、何を学習すべきなのか、何に時間をかけるべきなのか」ということに、しっかりとフォーカスして学習に取り組んでくださいね(^^♪

 蛇足ですが、別に「辞書を引くことが絶対に悪いこと」だとは言っているわけじゃありませんからね。「目的にあっているか」ということで判断してください。たとえば、ヴィジョン学習研究会で学ぶ小学生たちは時々、英英辞典を引いています。これはまさに英語の感覚を身につけるってことや、英語を楽しむ、英語を英語で理解するという感覚を味わうための、1つの作戦です。それによって英語力が伸びるとかではなく、そういう作業を通じて英語が楽しい、もっと英語ができるようになりたいっていう気持ちを盛り上げることが目的なんですね。こういうふうに「目的をしっかりと意識した活用」には意味があると思うわけです。はい。
●●

投稿者 てら : 2006年02月08日 17:32 

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