初級者専用英語学習レポート

小中学生&英語学習初心者のための英語学習法

正確な発音を目指さない

 スピーキング、リスニングにかかわらず、正しい発音を身につけることはすごく大事なことなのですが、「正しい発音」に到る道筋を間違えると思わぬ遠回りをしてしまうことがあります。

 たとえばリスニングですべての音をしっかりと聴こうと思って集中しても、途中で耳が追いつかなくなり置いてけぼりをくってしまいます。むしろ全体のリズムにのって要所要所をとらえていけば、聴き損なった音は推測で補うことが可能です。しかし、置いてけぼりをくってしまうと、推測も何もあったものではありません。

 もちろん、推測できる程度に力がついていなければいけないわけですが、推測できなければ、相手に「Speak more slowly, please?」って頼めばいいだけです。(トレーニングの中であれば、それすら必要ありませんね。)

 大切なことは、英語には日本人には聞き取りづらい音があり、それを完全に聞き取ろうとしなくていいって開き直ることです。そして、英語のスピード感やリズム感を味わい、あるいは親しみ、英語の音に慣れていくことです。

 全体の流れをつかめるようになり、聴く余裕がでてくれば自然と細部にも意識が行くようになります。最初から細部を気にしていてはまったく前に進めなくなってしまいます。

 発音の時も同じです。すべての音を発音記号通りに発音しようとしないこと。特に文になるとつながったり、弱くなったりして消えかかる音や、あいまいになる音がでてきます。単語練習のレベルでしっかりと発音しようとすると思わぬ失敗をしてしまうことがあります。語尾の子音はとくにそうですよね。(^^) 消えていく運命のものを律儀に発音しようとすると、音節が1つ増えてしまってリズムが狂い、返って通じなくなるかも知れません!

 戦後の日本人タクシー運転手が、占領軍を相手に「ほったゴボウのしっぽ?」と言ってたなんて話はよく聞きますよね。それをつづりから律儀に発音して「ホワット・タイム・ゴー・バック・トゥー・ザ・シップ?」って言ってたら、かえって通じなかったのかも知れません。

 そういえば、海外(米国)旅行をした日本人の方のエピソードで、「水」を「わら」、「1杯のコーヒー」を「かっぱのへ」って言ったら通じたなんて話を読んだことがあります。それぞれ「water」と「a cup of coffee」ですね。(^^;

 これは言語学者の先生も話していらっしゃったのですが、律儀に発音しようとするより、それっぽい言葉で表現した方が、相手に伝わるんだそうです。もう20年も前に読んだ雑誌の記事だったのですが、その先生は「タモリのハナモゲラ語みたいなのが実は通じるんですよ~」なんて書いてました。(う~ん、世代が分かりますね~。(--; )

 ということで、音読トレーニングの時も律儀に発音するのではなく、モデルの音声にのって「それっぽく発音する」ということを大事にしてください。「それっぽく」というのは「聞こえるままに」と思ってもいいですね。「こう聞こえるはずだ」っていう思いこみを捨てて聞いてみてください。

 そうやって少しずつ音に慣れ、りずむに慣れていくうちに本当に聞き取れる、しゃべれるようになるものだと思います。
●●

投稿者 てら : 2006年02月13日 14:40 

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