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聴く力を付ける(2)

 昨日、聴く力を付けるには、まず音読をしましょうというお話を書きました。そのあたりをもう少しつっこんでみます。

 私たちは口に出した言葉しか聞くことはできないと考えられます。もちろん、徹底的に聴くことで耳を慣らす、脳を慣れさせるという方法はあるわけですが、それはすごく大変な取り組みになります。アルクにヒアリングマラソンなんていう商品がありますが、1000時間聴けってことです。まぁ「マラソン」ですからね。

 私の知り合いの英語教師に(私は元高校社会科教師です)これをやったという人がいましたが(さすがプロ!)家事をしながら、通勤の運転をしながら、とにかく強迫的に聴いたと。「疲れた」と。・・・しかし、ある日突然「聴こえだした!」のだそうです。

 それまで雑音のように聞き流していた音が突然、意味を持った音声として入ってくるようになったそうです。これと同じコトを、留学していた友人からも聴いたことがあります。

 実は声に出す練習を行うことで、この労力を何分の1かにすることができると考えられるわけです。

 私たちがお薦めしているのは以下のような取り組みです。もちろん、その人のレベルなどの要因がからみますので、いろいろなバリエーションがあることは言うまでもありませんが。

1.つづりと発音の関係、そして正しい発音を学ぶ。

 小学生、中学生、社会人にかかわらず、まずフォニックスを学んでいただきたいと思っています。カタカナ英語から脱却することで、発音がよくなるだけではなく、上記の通り「聞こえる」ようになるものです。その第一歩ですね。
 カタカナ英語といえば、私たち日本人は言葉を「カタカナ」で聴く癖があります。どういうことかというと、「音を音のまま受け入れるのではなく、カタカナで表現できる擬音語として受け入れる」ということです。これは日本語(と、ごくわずかな言語)の特徴であり、しっかりとしたトレーニングをしない限り、ある意味逃れられないことなのです。(昔あってたタモリの空耳アワーとか、最近では恋のマイアヒなんか、そういう例ですね。)
 そういうことで、まずはカタカナに頼らず、つづりを見ただけで正しい発音ができるようなトレーニングが必要です。

2.まずは聴いてみて、その後でゆっくりと発音してみる。

 まずはきれいな英語を聞いてみましょう。そして、1文ずつ丁寧に発音してみてください。その時、意味やイメージを思い浮かべながら声に出すようにすると、よりいいですね!

3.モデルの朗読に併せて発音してみる。(シャドウイング風の音読)

 シャドウイングという手法は、基本的に同時通訳者のトレーニングなのですが、リズムや抑揚をコピーするということにフォーカスして、英文を読みながら発音するようにすれば、初心者にも非常に価値のあるトレーニングになります。

 ただ、モデル英文の朗読が流暢すぎると、まったくついていけないってことになりますので、その時は英語力ビルダーならスピードを0.8倍ぐらいにして行い、慣れてきたらナチュラルスピードに戻すっていう方法がお薦めです。

 ・・・という感じです。

 ここから先は、もう1度、ナチュラルスピードでディクテーションのトレーニングをしてみてもいいし、英文を見ずに純粋なシャドウイングトレーニングをしてもいいし、自分のねらいに応じたトレーニングをするといいですね。

 ちなみに、テキストを見ないシャドウイングが難しい!と思う方は日本語のニュースなどでシャドウイングの練習をするといいですよ。(^^)
 これは知り合いのドイツ語翻訳者の方にお聞きしたトレーニングなのですが、確かに「しっかりと聞きながら、その音をコピーして口にする」という効果は抜群です。しかし、おもしろいですよね~、やってみれば分かるのですが、これをやると慣れないうちは自分が聴いて、口に出している言葉の理解がおろそかになるんですよ。(^^; 聴けて、話せているのに意味が・・・って。

 それはそうとして、フォニックスを学ぶ、発音の基礎を学ぶのでしたら松香フォニックス研究所(MPI)の教材がお薦めです。ただどれを選べばいいのかというのは、難しいところです。(うちの英語教室でも2種類ほど使っていましたが、インストラクターが指導するのが前提ですので、ご自分で学ぶための教材としてはどれがいいのか判断つきかねます。)

 その点、アルクは一人で学ぶことを前提とした教材作りをしていますので、お薦めできるかな~と思っています。

 ともあれ、ぜひとも「英語が聴ける!」を目指すために、まずは正しい発音トレーニングと、シャドウイングトレーニングを少しずつやってみてください♪
●●

投稿者 てら : 2006年01月18日 07:21 

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